無期限先物(パーペチュアル)とは?仕組みと24時間の価格発見をやさしく解説
出典: Hyperliquid / 最終更新: / 無期限先物由来の価格は参考値です。
無期限先物(パーペチュアル)とは、決済期限のない先物取引の一種です。この記事では、その仕組みと「資金調達率」、現物価格との関係を整理します。
専門用語はなるべく減らして説明します。株式の無期限先物が24時間の価格の目安として話題になる理由にも触れます。
無期限先物とは何か
期限がない先物、ということ
先物取引には通常、「いつまでに決済する」という期限があります。この期限を限月といいます。期限が来ると、その契約は精算されて終わりです。
無期限先物には、この期限がありません。英語の perpetual は「永続する」という意味です。ポジションを持ち続けている限り、原則としていつまでも保有できます。
期限があるのがふつうの先物、期限がないのが無期限先物です。
ふつうの先物との違い
二つを並べて比べます。
| 比べる点 | ふつうの先物 | 無期限先物 |
|---|---|---|
| 決済期限 | あり(限月) | なし |
| 期限が来たら | 精算されて終わり | その日が来ない |
| 保有できる期間 | 限月まで | 原則としていつまでも |
| 現物価格との関係 | 決済日が近づくと自然に近づく | 収れんする日がなく、離れる可能性がある |
| 価格を近づける仕組み | 最後は同じ価格で精算される | 資金調達率 |
違いの出発点は、期限があるかどうかです。
どこで使われているか
- もともと:暗号資産(仮想通貨)の取引で広く使われるようになった仕組み
- 近年:株式や株価指数、商品、為替を対象にしたものも登場
暗号資産で広まった仕組みが、いまは株式などにも広がっています。
なぜ期限がないと工夫が要るのか
期限がある先物なら、決済日が近づくにつれて先物価格と現物価格が近づきます。最後は同じ価格で精算されるからです。
ところが無期限先物には、この「収れんする日」がありません。放っておくと、価格が現物からどんどん離れてしまう可能性があります。
そこで、価格を現物に近づけておくための工夫が必要になります。それが次に説明する資金調達率です。
満期がない代わりに、価格を引き戻す仕組みが要ります。
資金調達率(ファンディングレート)の仕組み
資金調達率(ファンディングレート)は、価格を現物に近づけるための調整の仕組みです。英語では Funding Rate といいます。
まず、支払いの向きから
価格が現物より高いときと低いときで、支払う向きが変わります。
- 無期限先物の価格が現物より高いとき:買い方が売り方に支払う傾向
- 無期限先物の価格が現物より低いとき:売り方が買い方に支払う傾向
高いときは買い方が払い、低いときは売り方が払う傾向です。
なぜ価格が現物へ戻るのか
価格が現物より高くなりすぎると、買い方にコストがかかるようになります。すると買いの勢いが抑えられます。価格は現物のほうへ引き戻されやすくなります。
逆もまた同じです。価格が現物より低いときは、逆向きに同じ調整が働きます。
コストの向きが、価格を現物へ引き戻す力になります。
いつ、誰と誰がやり取りするのか
やり取りは、一般に一定時間ごとに行われます。たとえば数時間ごとや1時間ごとなど、取引所によって異なります。
やり取りをするのは、買い方(ロング)と売り方(ショート)です。
頻度は取引所によって違います。
プラスとマイナスが示すもの
資金調達率がプラスかマイナスかは、需給の偏りを映す目安として見られることがあります。その時点で買い方と売り方のどちらに需要が偏っているか、という見方です。
- プラス:買い方が優勢
- マイナス:売り方が優勢
ただし、これはあくまで需給の傾向を示すものです。将来の値動きを保証するものではありません。
需給の傾向は映しますが、将来を保証するものではありません。
現物との乖離をどう見るか
ぴったり一致はしない
資金調達率という仕組みがあっても、価格が常に現物とぴったり一致するわけではありません。相場が大きく動く場面では、一時的に差が広がることもあります。
この差を乖離といいます。
ぴったり一致するとは限らず、荒れた場面では差が広がることもあります。
「もう一つの価格の目安」として見る
無期限先物の価格は、現物そのものの値段ではありません。現物の価格を参考にした、もう一つの価格の目安です。
両者は近い動きをしやすいものです。それでも、現物と無期限先物は別物です。
似た動きをしますが、現物とは別物です。
株式の無期限先物と24時間の価格発見
市場が閉まっている時間の話
日本株や米国株の現物市場には、開いている時間と閉まっている時間があります。市場が閉まっている間、その銘柄が「今いくらか」を知る手立ては限られます。
現物が閉まると、値段の手がかりが減ります。
閉まっていても値がつく
株式を対象にした無期限先物は、こうした時間帯にも取引が続いていることがあります。市場が閉じている間にも売買が行われ、価格がつきます。
そのため、次のような目安を示す働きがあります。「もし今この銘柄が取引されていたら、だいたいどのあたりか」という目安です。これを価格発見といいます。
目安は、参加者の売買を通じて示されます。
閉まっている時間の「だいたいの位置」を示す働きです。
カブカ24での位置づけ
カブカ24では、海外のデリバティブ市場で取引される無期限先物の価格を扱っています。これを24時間の「参考値」として、日本語で表示しています。出典の詳細は、当サイトの「このサイトについて」に記載しています。
これは現物の株価そのものではなく、あくまで参考としての価格です。使いどころは、市場が閉まっている夜間や早朝です。「今どんな雰囲気か」をざっくりつかむための、一つの手がかりという位置づけです。
表示は参考値で、現物の株価そのものではありません。
よくある疑問
Q. 期限がないなら、ずっと持てるのですか
A. ポジションを持ち続けている限り、原則としていつまでも保有できます。
Q. 資金調達率はいつ発生しますか
A. 一般に一定時間ごとです。たとえば数時間ごとや1時間ごとなど、取引所によって異なります。
Q. 資金調達率がプラスなら、値上がりしますか
A. プラスは買い方が優勢という需給の傾向を示す目安です。将来の値動きを保証するものではありません。
Q. 表示されている価格は、現物の株価ですか
A. 現物の株価そのものではありません。現物の価格を参考にした参考値です。
まとめ
- 無期限先物は、決済期限のない先物です。
- 資金調達率という調整の仕組みで、現物価格に近づけられています。
- それでも両者は別物で、乖離が生じることもあります。
- 株式の無期限先物は、市場が閉まっている時間帯の価格の目安として扱われます。
- 表示される価格は、あくまで参考値です。
本記事は仕組みの説明です。特定の取引を勧めるものではありません。
出典: Hyperliquid / 最終更新: / 無期限先物由来の価格は参考値です。